サークル『杖の舞』 活動中!!

サークル『杖の舞』という杖道の愛好会を発足して3年になります。                現在、会員は十数名でその内半数は70歳以上の元気な高齢者です。発足当初は週3回でしたが、元気な高齢者の方々のマンパワーにおされ、現在は毎朝7時から8時までの約1時間を津城跡のお城公園で活動しています。早い方は6時頃から黙々と身体を動かしておられます。早朝のまだ人気のない公園で清々しい空気を吸い、朝日を浴びながら道場の天井や壁を気にすることなく思い切り杖を振ることはとても幸せで爽快な気分になれます。日頃の様々なストレスも吹っ飛んでしまうのです。あいにくの雨の日はお隣の津市役所の玄関先ホールで活動しています。                それでは私がこの『杖の舞』愛好会を発足した経緯を少しお話したいと思います。そもそもは私が長年続けております「合気道」の「合気杖道」に端を発しております。合気道開祖植芝盛平翁は、合気道は体術だけではなく剣や杖を持っても、それぞれの理合は共通であるとのお考えから合気杖、合気剣をお作りになりました。当初は杖も剣もある程度体術をしっかり稽古された高段者にしかお教えになっておりませんでした。しかし最近ではそれぞれの先生のお考えから誰でも気軽に稽古できるようになってきました。                                        合気道の武術的稽古をかれこれ50年以上続けている私ですが、3年程前に偶然古いビデオの映像の中に、流れるような華麗な動きで神前に対して杖の神楽舞を奉納しておられる翁先生を発見しました。おそらく70歳後半の翁先生のお姿は、優雅で柔らかく、時に鋭く速く、「杖と身体が一体となった千差万別な杖の捌き」はまるで神様が宿られたかのごとくのようでした。ああ達人とはこのような動きをされるのかと目から鱗が落ちると共に大きな感銘を覚えた次第です。                この発見から、私はそれまでしていた早朝散歩をやめ、お城公園での杖の一人稽古に切り替えました。稽古は公園内にある津藩主藤堂高虎公の銅像と翁先生のお写真にまず礼を捧げてから始めます。一人稽古を始めてしばらくしたある日、一人の東南アジアの若者が、私が杖を振っている姿をじっと見ていました。終わってから「何をしているのですか。」と話しかけてきました。「この棒は『杖』と言って日本の武道のひとつである杖道の稽古をしています。中でも私の杖は合気道の杖道です。」と説明しました。すると「そのようなものはインドネシアには無いので是非少しでも覚えて帰りたい。」と頼まれました。こうしてこの青年が私の初めてのお弟子さんとなりました。それから少しずつ人数が増え、愛好会としての会の名前をつけなければと思いました。そこで、感銘をうけた翁先生の杖の神楽舞を理想の姿としつつ、誰でもが気軽に参加できる杖の会ということで『杖の舞』を命名し、発足させたのです。 発足当初は私自身、武術的動きが主体となってしまい力が抜けず堅くなることもありましたが、365日ほとんど休むことなく3年杖をふっておりますと随分と身体が柔らかくなってきたと感じます。しかしながら、自称「炭坑節」の私の杖は翁先生のそれにはほど遠く、まだまだ未熟ですが、優雅な神楽舞を目指して薄紙を積むように杖の稽古を続けていきたいと思っています。             杖道の「杖」は「情」にも通じ、「情道」として心の通じ合う楽しい仲間づくりにもなります。『杖の舞』で楽しい仲間と清々しい一日のスタートをきりませんか。どうぞお気軽にお声をかけてください。                                                                                                                                                                                                   サークル 杖の舞                 代表  杉田 憲司

入会希望者随時受付け

稽古日  金曜・日曜

場 所  サオリーナ内武道館

時 間  20時00分~21時30分

会 費  月5,000円

対象者  高校生以上

入会等の問い合わせ先    

059-228-9530 / 090-8556-5471

☆お知らせ☆

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      杖の舞


             代表 杉田憲司

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